グンマーの狩猟日誌

群馬県在住の若造がお送りする狩猟についてのブログです 猟期以外なんかは釣りやその他のアウトドアについて書いていく、予定です

加工

肉は食べる、じゃあ皮は? 其の二


前回に引き続き、猪の皮の加工を扱っていきます
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乾燥しすぎを防ぐために新聞紙をかぶせた上から霧吹きをした状態で一晩置いておき、午前中からさっそく続きを始めました

猪の毛はシュロの木の繊維を太くしたようなゴワゴワの剛毛な上に、鹿の毛皮と違って軽い水洗いで汚れが落ちるような特性もないので、市販の豚革のように毛を処理したレザーにしたかったので

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まずはひっくり返して張り直し

水漬けの効果が今一毛に及んでいないようなので
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コイツを使って処理してみます

除毛とは縁がないのでどれが効果が高いかわからず、とりあえず一番安くて容量の多いものを買ってきました

が、しかし一度の塗布ではろくな効果なしorz 3本も塗ったのに除毛できたのはごく一部で、他は毛が細くなった程度です

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二回目の塗布、今度は付属のヘラではなく鎌の背でこそいでみましたが、まだまだ毛が多いですね

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三度目、除毛クリームが終わってしまったので、パイプユニッシュを薄く塗り付けて20分ほど放置してみました
そのうえでまた鎌の背でこそぎようやくそれっぽい感じに

ゴム手袋をしたうえで水をかけてパイプユニッシュをよく落とし、いらないボロで水分をよく拭き取ったうえでまた新聞紙をかぶせて日向に放置

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夕方には乾燥してきたので、スノコから外して新聞紙に乗せ、すり潰した焼きミョウバン500gと塩500gを混ぜ合わせたものをまんべんなく刷り込み、新聞紙ごと丸めて縛り風通しのいい場所に5日間放置

結果
ところどころにカビが発生し、全体としてはプラスチックかアクリル板を思わせるようなカッチカチな状態に
誰がどう見ても失敗です、本当に(ry

やってみた感想としましては、猪の場合はとにかく皮裏の処理が大変でした
猟期が始まればまた皮が手に入りますので、それまでにもっとしっかり調べて次こそはまともな革になめして見せますorz


記念品つくり


遅ればせながら、あけましておめでとうございます

前回の記事からだいぶ期間が開いてしまい、気づけば1月も半ばを過ぎております(汗

で、話は戻りますが

前回、初めて自分で仕留めた鹿なんですが、角が実に立派でしたし、初めての獲物でもありますのでトロフィーに加工してみることにしました

鹿のトロフィーと聞くともっともイメージしやすいのが首から上だけが剥製にされて台木に固定されている姿かもしれませんが、現在この手の剥製は扱っている業者さんが少ないうえに加工に4~5万円の費用が掛かるとのことなので、自分でも比較的楽に加工ができるスケルトントロフィーを自作してみることにします

以下、箇条書きですが今回の手順を

・解体の際に獲物の頭部を切り離す
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・角や骨を傷つけないよう注意しつつ、頭骨から皮、肉、脂を可能な限り切り落としておく

・七輪に細く割った薪と新聞紙で火を起こし炭を入れて火を移しておく
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・一斗缶の上部を切り取ったものにお湯を入れ、重曹を加えて10パーセント以上の水溶液に

・先ほどの鹿の頭部を一斗缶に入れ、アルミホイルで蓋をする
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・時々火の勢いを見て炭を足したりしながら12~24時間ほど置いておく

・上記の時間ごとにアルミホイルを外し、中身を確認するとともにナイフなどで肉を削いでいく

・煮て、削いでの工程を2~3日かけて繰り返す

・だいたい取れてきたら、一斗缶内のお湯は捨てる

・今回は下顎は使わないので廃棄、上顎部の下側から口腔上部にあたる部分をサンダーで切り取り、脳を取り出し、内部を綺麗に濯ぐ
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・なかなか取れない肉や筋にはパイプユニッシュを塗り付けて放置、ついでに頭蓋内にも注ぎ込んで脳や神経の残りを綺麗に取り除く

・角の付け根周辺の軟骨のようなものは取れにくいが、一度乾燥させると変色して見た目にもわかりやすく、ナイフを当てれば簡単に削れる

・きれいに洗った一斗缶に水を満たして頭骨を浸し、500mlのオキシドールを混ぜて漂白する

・漂白が終わったら半日ほど乾燥させておく
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・壁掛けにするための台木を用意する。ホームセンターで売っている既製品が便利
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・頭骨を固定する針金を通す穴をあける。頭骨を実際に台木にあてて位置を出すとやりやすい
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・木製品用のカラーニスで塗装
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・ニスが乾いたら針金を台木に明けた穴と頭骨に通した穴に通して固定。針金は台木の後ろで手でねじった後にに、さらに金属棒などを輪に差し入れてねじればよりしっかりと固定される
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・壁にかけて完成
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はじめてにしてはなかなかいい出来かな、と思います(自画自賛)



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